10月14日(天暦8月29日)礼拝テーマと内容
■説教内容 『真のお父様の聖和式と私』 (鈴木和章・教区副教会長)
・ビデオ上映 宋総会長のメッセージ
・お母様は、聖和式などで司会をされてきたソク会長に「説教をしてはいけない、一番前に座って話を聞き、教会のようすを知りなさい」と言われた。
・いつも引用する「天宙大会」のみ言から、お父様の聖和を考えたい。
・「死に直面すれば・・恐怖を感じる」「死という単語は神聖な言葉」というメッセージ内容。
・しかし聖和された報を聞いた人で“喜びの瞬間”と思った人がいただろうか? 実際には「どうして?」「なぜ今?」と驚き、衝撃を受けたのが正直なところだろう。
・今から40年前の50代のお父様。若く、エネルギッシュで、青年のようだった。
・そのお父様が90前になって、いつしか座ってみ言を語られるようになったときには、それなりにショックを覚えた。90歳を過ぎ、何歳まで元気でいらっしゃるだろうと思っていた。
・2011年の真の子女の日、わずか3分しかみ言を語られなかったお父様、年頭標語で書かれる文字も少し曲がったり、歩かれるときには必ず手を引かれて歩いていらっしゃった姿を見るにつけ、お年をとられたとは思っていたが、2012年に聖和されることはないと誰もが感じていたのではないかと思う。
・真の神の日のみ言準備のため、不眠不休の歩みをされたり、3月の祝福式には長く立ったまま祝祷をされていた。さぞ大変とは思ったが、そのようなふるまいが信徒にはとても感謝でもあった。
・ピースカップのときも、雨の中で大会を見ておられ、元気でいらっしゃったが、8月始め、風邪をこじらせ肺炎に。
・闘病中も、10数台も機器につながれていたという話を聞いたとき、どこかでお父様はきっと越えて行かれるだろうと思っていた。
・「真の父母様生涯路程1」の中で、日帝時代の拷問を受けたときの話があり、内出血して胃にたまり、血を吐く話が出てくる。
・お父様は脳の血管を切らさないため、自分の舌をかみ、舌から血を流してそれを防いだという。
・また、山の中を歩くとき、どんな人より薬草の種類を知っていた。ゲリラでもできないような生活能力を備え、さまざまな霊的予知能力ももたれていた。
・あれだけお元気な姿を見せていらっしゃったお父様が霊界に行かれるとは、大半の人は思ってもいなかった。
・まして、2008年のヘリコプター事故のときも、九死に一生を得るほどの奇跡的な生還をされたお父様であり、それを思うとどうして、風邪と肺炎で逝かれてしまったのかという思い。
・今回の聖和の期間、わたしも弔問を行い、献花を捧げた。ご聖体にもお会いした。
・ご聖体にお会いするとき、朗々としていたお父様の姿を思い出したとき、小さくなってしまわれた姿を見て、心の整理がつかなかった。
・聖和式の会場に入れるか、入れないかといったことを気にすることよりも、なぜお父様が今聖和されたのか、基元節を迎える前になぜ霊界に行かれたのかを問いかけていた。
・お祈りをしても、その理由がなかなか得られない。本心から納得しきれない。
・9月23日(天暦8月8日)の天福宮日曜礼拝で、真のお母様のメッセージが金孝律補佐官により代読された内容を聞くと、その中に衝撃的な一節があった。
・それは、お父様が天一国創建の前に聖和しなければならない事情があった、というもの。お父様ご自身は知っておられた。私たちが知らなかっただけ。
・昔、名古屋時代によく面談したご夫人の話を思い出す。篤志の教会員の集会中、突然立ち上がり、「あなたたちはなんだかんだと不満が多い。」「私の娘は韓国に行ってお父様のお世話をしている。どんなときにも不満を言ってはいけない。」と言って、その場に倒れ、そのまま霊界に行かれた。
・そのように天に近い人は、自分が霊界に行くときもわかるようだ。
・お父様が「全力投球」「無限疾走」をなぜ強調されるか考えたとき、お父様ご自身は最後の最後まで精誠を捧げられた。
・お母様も、そのお父様のことを知っておられたからこそ、基元節まで何とか生きてお迎えをされたいと、壮絶な闘いをされていたのではないかと思える。
・お父様は、ご子女様たちには、さらに厳しく接しておられた事実。印象的なのは2003年の愛勝日のとき、ご子女様たちに対し、「お前たちがこの道をはずれたら、はげたかに食わしてやるんだ」と厳しく言われていた。激しいメッセージなので通訳も訳すことができず、後から韓国の先生に聞いて確認した話。
・私たちはまだよく知らない、お母様の心情世界。「緊張と苦痛」と表現される。
・大きな大会や集会前などでは、どうしても緊張されることが多いものだが、ご父母様が食事されるときには、7人ぐらいが入る小部屋で食事がされるが、決まってお母様が横に座られたもの。
・しかし、お母様は、聖和されてからのお父様と、朝昼晩の決まった時間に、霊的に来られたお父様に声をかけながら一対一で食事をなされている。
・倒れられる前日に、食事をされずお母様の顔をじっと見られたお父様のこと。そして最後の食事のときに、「オンマ、ありがとう」と言われた。
・お母様は、そうした天の事情を抱えながら聖和されたお父様の事情を知り、どうしようもできない思いで、ずっとすごされてきたに違いない。
・私たちの思いが、お父様の心情とあまりにもはなれ、とても幼い心情であったことを実感する。
・神様の解放、人類の解放という側面から見ると、9月3日に霊界に行かれたお父様の聖和の内容は、復帰摂理的な観点で考えれば、最善の内容だったと言える。
・摂理の歴史の側面から「聖和」を考えたい。
・イエス様の十字架。33歳で亡くなられる。(霊的救いの摂理の可能性を残したことで)それ以降の歴史を考えると、最善の内容だった。
・イエス様のふるまいのうち、ゲッセマネの園の「み心のままになさってください」という祈りや「天にすべてをゆだねます」とされた姿勢は、何より正しかった。
・このような生き方、姿勢をしめされたことで、神様の立場で死んでいかれたイエス様であったと思う。
・3弟子の一人、ペテロはイエス様が十字架にかかるとき、逃げてしまった。しかし、ペテロは自分が磔にされたとき、自ら“逆さ十字架”にするよう願い出た。
・お父様の最後の祈り。「すべてをなした」。その言葉はサタンがもっとも嫌う言葉。
・イエス様がすべてをゆだねて十字架についたとき、お父様が最後の祈りとともに聖和されたとき、サタンの立ち入る隙がない。
・これからは地上のお母様と、天上のお父様が一つになって、摂理が展開されていくことになる。
・今後は、「霊界に行く」ということは、「真のお父様に会いに行く」ことと等しくなる。
・かつて、お父様と信徒たちが一緒に歌ったり、一緒に山に登ったり、そうしたことが特別な内容だったが、霊界に行くということが、お父様に会いに行けるということになり、基元節を前後に、今後大きな摂理の展開がされていくことになるだろう。
・本当に真のお父様と一つになったら、大きく展開されていく時代になるに違いない。
・私たちが、どう歩むか、どういう姿勢をとるか、はっきりと認識をするときである。
・10月24日には、40日期間が終わり、40日追慕礼拝が持たれる予定。
・救世主、再臨主としてでなく、真の父母、万王の王として行かれるのだという意識。
・イエス様のとき、40日の復活期間を経て、ペンテコステ(聖霊降臨)。
・モーセのとき、過越祭りから40日の期間を経て、トーラ(十戒)のみ言を受ける
・ペンテコステをきっかけに、魚をろくにとれなかった漁師だった弟子が、その後何千人もの人を導けるようになったような驚くようなことが起こるに違いない。
・今が宝のような大事な期間。悔い改め、姿勢を正して、真の父母様と一つになっていけば、大きく変われるとき。
・今までできなかったこともできたり、大きく変われるときである。
・今までは一に蕩減、二に蕩減を優先させた時代であった。これからは、本然、本質、本物が問われる時代。
■み言訓読 「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」より
創造的三段階より
死に直面すれば、人間は恐れおののくようになります。恐怖を感じるようになります。それは死が何を意味するのか分からないからです。不幸にも人類歴史が六千年期間を経てきながらも、誰一人として死に対する真実を明かし、教えてくれた人が一人もいませんでした。しかし今や歴史の終末期になり、人類の真の父母が初めてその天秘を明かしてくれるのです。
*
皆様、死という単語は神聖な言葉です。悲しみと苦痛の代名詞ではありません。それで真の父母様がその単語を「昇華」という言葉に変えて発表しました。地上界の人生を花咲かせて実を結び、穀物を抱いて歓喜と勝利の世界に入る時が霊界入門の瞬間です。喜ぶべき瞬間です。心ゆくまで祝って送り出してあげるべき時です。悲しみの涙ではない喜びの涙を流してあげるべき時です。昇華式とはこのように神聖で崇高な儀式です。神様の懐に入って侍り、永生を楽しむために行く第一歩なのです。花嫁がお嫁に行くその瞬間よりも胸が躍って興奮すべき時です。
*
このように貴い永生への門を開くために、私は去年3月18日ニューヨークのUN本部で最近、永眠した世界的平和指導者たちに昇華式を実施してあげました。かつて韓国動乱の時は、私が収監されていた興南刑務所を爆破し、私の生命を救ってくれたこともあるアレクサンダー・ヘイグ元アメリカ国務長官を始めとして、ノーベル平和賞を受賞した韓国の金大中元大統領、最近発生したハイチの大地震の惨事で殉職したヘディ・アナビUN奉仕隊団長と隊員百数十名、平和の大統領として世界に広く知れ渡るカラソ元コスタリカ大統領、障害のある身でも人口2億を超える大国インドネシアのために生涯身を捧げ、献身してきたワヒド元大統領、ゴルバチョフ元ソ連大統領とレーガン元アメリカ大統領の出会いを仲介し、冷戦終息に共に功を立てたヘルマンソン元アイスランド総理、イスラム圏の代表的学者として尊敬を受けたセネガルのハサン・シセ氏、11億インド人たちに「和解と平和の大使」として称賛されたシンヴィ大使たちです。その他にも最近、韓国では天安艦沈没によって将兵たち46 名が不意に戦死しました。
*
私たち夫婦は去年4 月、韓国での主要都市巡回講演を通して、その無念なる犠牲将兵たちのために昇華祝福の恩賜を施してあげ、その後にもアメリカのラスベガス大会では、日本の歴史上一番最後の将軍として、17 世紀に日本列島を統一した徳川家康の17 代後孫、Dr.レイコの昇華祝福をなしてあげたりもしました。その方は、生涯与える人生を生きて最近昇華したラスベガス出身の女医師であり、今後、韓国と日本、アメリカ、さらには世界平和実現のための政治・経済等、諸般問題などを解決するのに大きな役割を果たした方なので、このように貴い昇華祝祭の隊列に参与するようになったのです。
*
指導者の皆様!しかし上記に列挙した方々の生涯が、たとえ利他主義と博愛主義に立脚した偉大な人生であったとしても、人類始祖の堕落によって神様との父子の関係が断絶された現世界では、真の父母の結婚祝福と昇華祝福がなければ、永生の世界を保障されないということを肝に銘じなければなりません。
脚注)各人物・事項のWikipediaによる解説リンク
アレクサンダー・ヘイグ(Alexander Meigs Haig, Jr.)
金大中(キム・デジュン)
へディ・アナビ(Hedi Annabi)
ロドリゴ・カラソ(Rodrigo Alberto Carazo Odio)
アブドゥルラフマン・ワヒド(Abdurrahman Wahid)
ステイングリムル・ヘルマンソン(Steingrimur Hermannsson)
シェイク・ハッサン・シセ(Shaykh Hassan Cisse)
L.M.シンヴィ(Laxmi Mall Singhvi)
天安艦沈没事件